【S12 最終811位 R1928】テツノワダチ対面構築ルチャブルを添えて


こんにちは!タロットと申します。

今回、ランクマッチで自身初となるシングルバトルで最終3桁を獲得することができたため構築記事を書くことにしました!

使用率100位未満のポケモンや採用率5%未満の持ち物を持たせたポケモンが複数いて、なかなか面白いポケモン達とここまでくることができたと思ってるので、ぜひ最後まで読んでみてください!

 

 

終結

TNろとたろっと 最終811位 レート1928 190勝153敗(勝率55.4%)

 

構築

※レンタルチームの公開は予告なく終了する可能性があります。

 

コンセプト

・フェイタルクローと怯みによってどんな不利な相手でもワンチャン残す

 

 

構築経緯

オオニューラの高い素早さからフェイタル運ゲを仕掛けたいという考えからこの構築はスタートした。

 

オオニューラを通す上で鬼門となるのが、メイン技を両方半減してくる毒タイプや毒テラスタルの存在である。

そこで毒タイプや毒テラスタルに耐性を変えてくるポケモンへの対処策として、裏に地面タイプを置くことに決定し、ブーストエナジーのS上昇からアイへ怯みも狙えるテツノワダチを採用することとなった。

 

続いて、テツノワダチの地面技を半減以下に抑えてくる草・飛行に対面で強く出ることができて、先制技によってオオニューラやテツノワダチが仕留め損ねたポケモンを狩ることができるパオジアンを3体目に決定し、オオニューラワダチパオという基本選出が完成。

 

 

残りの3枠には基本選出できついポケモンに抗えるポケモンを補完として採用した。

基本選出できつかったポケモンは主に以下の4体である。

 

ハッサム

②水ウーラオス

カバルドン

④ディンルー

 

まず、①のハッサムについてだが、毒無効でなおかつ格闘・地面等倍なために基本選出では有効打が存在しない上に、パオジアンがバレパンで上から殴られるという問題があった。

そこで炎打点がほしくなり、ハッサムのついでにオオニューラのメイン技を両方無効にしてくるサーフゴーに強いイーユイを4枠目に採用することにした。

 

次に、②の水ウーラオスは水流連打でテラスタルを切らないと襷貫通でここまでの4枠全員がワンパンされてしまう恐れがある。そこで、タイプ相性でかなり有利を取ることができるマリルリを採用することになった。

そして、ここまでのパーティだとあくびループに嵌った時の抜け出し方がない上に、ステロや地震が痛いポケモンが多く、③のカバルドンに掻き乱されてしまうことがあった。そこで、マリルリにはラムのみを持たせることであくびループに嵌らず、逆にカバ対面ではらだいこを積んで起点にすることができるようにした。

 

最後に④のディンルーである。一見オオニューラにパオジアン、マリルリとディンルーに一致弱点をつけるポケモンが揃っているためそこまで一見不利には見えないかもしれないし、選出段階で選出を抑制する効果はあったかもしれない。

しかし、もし仮にディンルーを選出されてしまうと過剰耐久とテラスタルを盾に強引にステロ展開に持って行かれてしまう。そうなれば最後、ここまでの5枠のうち2体がステロに弱く、2体が地震で抜群をつかれてしまうため、かなりの不利展開を強いられてしまうことになる。

 

そこで白羽の矢が立ったのがルチャブルというポケモンである。

ルチャブルはくろいまなざしとアンコールを両立できるため、ディンルーがステロを撃ってきたら最後、永遠にステロを打つだけの機械に成り下がることとなる。

そもそも格闘タイプであるため、選出段階で他のポケモン達とあわせてディンルーの選出を牽制できるというメリットもあった。

また、他の5枠に地面の一貫がある中で飛行タイプが入っている点や、対面でウーラオスに強い点でもポイントが高い。

 

元々この枠にはカイリューが入っており、渦アンコカイリューを使ってディンルーを嵌めようとしていたが、初手カイリューを警戒した相手はあまりステロを初手に打ってくれなかったので、なかなか成功しなかった。他にもけたぐりカイリューなど試行錯誤したもののうまくはいかなかった。

そもそもカイリューがいなくてもディンルーによるステロ展開がきついのに、カイリューがいたらさらにディンルーを呼んでしまうという構築とのミスマッチもあったため、カイリューでディンルーをみるのは諦めることにした。

つまりルチャブル>>>>>カイリューってことですね。

 

個別解説

 

ルチャブル

ルチャブル@オボンの実

特性:かるわざ

性格:ようき

ラスタル:鋼

努力値:183(236)-144(252)-95-×-83-155(20)

技:ビルドアップ アンコール ブレイブバード くろいまなざし

選出率:6位

 

調整はSをかるわざ発動後、ブーストツツミ抜きであまりをHに振っている。

ブレイブバードの枠はバトンタッチとも迷ったが、嵌めることができる相手が出てこなかった時にも汎用性を持たせることができるようにブレイブバードにした。

オボンディンルーに対してブレイブバードを打つと、反動でルチャブルのHPが半分削れてかるわざが発動することもブレイブバードを採用した理由の1つである。

 

先述のようにディンルーを嵌めようとした型。

しかし、実はディンルーを嵌めることに成功したことは一度もない。(ランドロスコータス、キラフロルなどは嵌めた経験あり)

カイリューからディンルーに変えた結果、ディンルーを選出される回数が極端に減った。

ある程度順位をあげた後に、ディンルーと対面したこともあったが、ルチャブルを警戒してステロではなくふきとばしから入ってきたため、嵌めることはできなかった。

ただ、ディンルーを起点に全抜きすることよりもディンルーを抑制して他を通しやすくすることの方が重要だったので、その役は果たしていたと言える。

 

なかなか選出の機会に恵まれなかったが、最終日に選出した時にはキラフロルを嵌めてイージーウィンすることができたのでよかった。

 

マリルリ

マリルリ@ラムのみ

特性:ちからもち

性格:いじっぱり

ラスタル:鋼

努力値:205(236)-112(252)-100-×-100-73(20)

技:じゃれつく アクアブレイク はらだいこ アクアジェット

選出率:4位

 

調整は素早さを同速抜き抜き抜き&無振り赫月ガチグマ抜き。

ガチグマやマリルリミラー、テツノカイナとの勝負でこの調整は活きた。

 

マリルリのラムのみは役割対象であるカバルドンはもちろん、初手電磁波を撃ってくるハバタクカミなどに大きなアドバンテージを取ることができたので、かなり使用感が良かった。

 

イーユイ

イーユイ@たべのこし

特性:わざわいのたま

性格:ひかえめ

ラスタル:ゴースト

努力値:161(244)-×-120(156)-176(36)-141(4)-129(68)

技:かえんほうしゃ あくのはどう みがわり わるだくみ

選出率:5位

 

元々はスカーフで使っていたが、受けループがパーティ単位で辛かったのでこの型に変更した。調整はどこかで拾ったものをそのままパクっている。

テラスを切るとみがわりがドヒドイデのアクブレを耐えるみたいな調整のはず。

こいつのおかげで対受けループの戦績は非常に良かった。

 

テラスタイプを毒にして、次サイクルからどくびしを回収できるようにするかは最終日まで迷ったが、結局変えずにゴーストで続行した。

 

オオニューラ

オオニューラ@ふうせん

特性:かるわざ

性格:ようき

ラスタル:ゴースト

努力値:155-182(252)-81(4)-×-100-189(252)

技:フェイタルクロー インファイト つるぎのまい シャドークロー

選出率:3位

 

この構築のすべてのはじまり。

最速トドロクツキやオーガポン、アローラキュウコンあたりを抜きたかったので最速にした。ただ、最速トドロクツキがSブーストしたら意味がないので、Sの調整は最速オーガポン抜きくらいまでにして、あまりを耐久に振った方が良かったと終わってから思った。

 

フェイタルクローが等倍以上の相手には積極的に運ゲを仕掛けていく。眠らせたら強引につるぎのまいを積んで全抜きを狙う。

 

地面の一貫を切れて、地面タイプ相手に1ターン分の猶予を得ることができる風船を持ち物として選択。パオジアンの性格判定やイーユイの持ち物判定にも使えるのが結構便利だった。グライオンを起点にしたり、ゴーストテラスタル地震神速カイリューに強く出れたりするのも良い。

 

テツノワダチ

テツノワダチ@ブーストエナジー

特性:クォークチャージ

性格:ようき

ラスタル:草

努力値:165-164(252)-140-82-91(4)-173(252)

技:アイアンヘッド じしん アイススピナー テラバースト

選出率:1位

 

紛れもなくこのパーティにおけるMVP。

オオニューラから始まった構築なのに、タイトルからも名前を奪ってしまうくらいの活躍だった。

今の環境上位にこいつの刺さり方が異常。環境上位のうち、どう足掻いても勝てないと感じたのはガチグマとディンルーくらいだった。

 

草テラスタルが偉く、水ウーラオスを何度も草テラバーストで返り討ちにしてきた。

カイリュー地震+神速を耐えるくらいには物理耐久があるのも推せる。

 

カイリューにおいて、マルチスケイルが残った状態だと一度もテラスタルを切られることがなかったので、毎回アイススピナーを通すことができた。

鋼テラスカイリューが環境に多いのが追い風で、アイススピナーで削った次のターンにアイススピナーを空かすために鋼テラスタルに変えてくるカイリューに対して地震を撃つ動きが相当強かった。

飛行テラスカイリューだったらどうするの?と思う人もいるかもしれないが、大体は後述のパオジアンと一緒に出すため、パオジアンの氷技で縛ることができるので問題はほぼない。

 

調べたらS12の使用率は111位らしいが絶対こんなところにいて良い器じゃない。30位とかは厳しくても50位付近とかにいてもおかしくないようなポテンシャルはあったと思う。

この構築で一番多くの回数3タテを決めてくれた。

攻撃種族値の関係上、等倍や受けポケモン相手だと火力が足りないのが玉に瑕。

 

パオジアン

パオジアン@きあいのタスキ

特性:わざわいのつるぎ

性格:いじっぱり

ラスタル:ゴースト

努力値:155-189(252)-100-99-86(4)-187(252)

技:つららおとし せいなるつるぎ かみくだく こおりのつぶて

選出率:2位

 

安定感抜群。テツノワダチとのコンビネーションも素晴らしい。

機嫌良い時と悪い時の差が激しいが、当てるつららはマジで強い。1900チャレンジでも怯みによって勝利に貢献してくれた。

かみくだくの枠はふいうちだったが、サーフゴーに隙を見せたくなかったのでかみくだくに変更。かみくだくを入れるに当たって、せいなるつるぎを外すのも検討したが、ノーマルや鋼にテラスしてくるカイリューに対しての打点がほしかったので残しておいた。この選択は正しかったと思う。

 

ゴーストテラスはカイリューの神速はもちろん、オーガポンの電光石火をすかすことができるのが偉い。

 

選出

基本選出はオオニューラ+テツノワダチ+パオジアン

┗スタン系の相手には大体これ

 

マリルリ+テツノワダチ+パオジアン

┗相手のパーティにカバルドンがいたり、オオニューラが通しづらそうな場合

 

受けループにはイーユイ+2体状況に応じて判断(マリルリやオオニューラを出すことが多かった)

その他嵌められそうな相手に対してはルチャブルを出すことも考えて選出を行なっていた。

 

重いポケモン

・ガチグマ

オオニューラのインファイトだと火力が足りずに落とせない。完全な受けポケモンってわけではないのに、攻撃種族値130のタイプ一致弱点技で足りないの頭おかしい。

特に毒テラスタルだとパーティが壊滅的な被害を受ける。テツノワダチのAでは毒テラスガチグマを6-7割ぐらいしか削れない。

 

・ヘイラッシャ

パーティに物理が多く、天然で積み技も無効なため非常に重い。

大体はイーユイで誤魔化しながら対処してた。

 

 

さいごに

レート1800を超えるのに300戦以上かかっていたことや、自身の最高レートが元々1810だったこともあって、さすがに今期は3桁きついかもと思っていたのですが、諦めずにやってよかったです!ORASで初めてレートに潜った時からレート1900超えるまで9年もかかってしまいました涙。

今期シングルを頑張った理由はU22のオフ会に備えた環境把握と自信をつけることなのですが、これでシングルの自信がつきました!

 

ここまで読んでいただきありがとうございます!

質問などがありましたら、X(旧ツイッター)の@v_nmloまで連絡をください!

次はレート2000を超えられるように頑張ります!